日本マイクロソフトは、10月19日から次期Office無償アップグレードプログラムを開始すると発表した。
PCメーカーが10月26日から順次発売するOffice搭載「Windows 8」パソコンの購入者も、次期Officeを無償で入手できることになる。Windows 8の発売にあわせた強力な販促キャンペーンとなりそうだ。
日本マイクロソフトの執行役コンシューマ&パートナーグループ オフィスプレインストール事業統括本部長の宗像淳氏は、「10月26日以降に発売されるWindows 8搭載PCには、当面Office 2010がプレインストールされることになるが、Windows 8と最も相性がいいのがOffice 2013である。いまWindows 8を購入しても最新のOffice 2013を無償で入手できることで、早い段階から安心してWindows 8を購入してもらえる」とする。

宗像淳氏
さらに、現行のWindows 7搭載PCにプレインストールされているOfficeもアップグレードプログラムの対象となる。つまり、すでに開始している「Windows 8優待購入プログラム」を活用することで、2013年1月31日までの期間であれば1200円でWindows 8にアップグレードできるため、Windows 7+Office 2010という現在の組み合わせが、わずか1200円でWindows 8+Office 2013に変更できるというわけだ。
次期Office無償アップグレードプログラムは、Windows 8発売まで1週間を切り、その間の買い控えを回避するという狙いもある。Windows 8搭載パソコンが発売前であることから従来製品の値下がりも見込まれ、より低価格で最新の環境を手に入れたいというユーザーにはさらに敷居が下がったともいえる。
今回の無償でのアップグレードプログラムはグローバルで展開されているものであり、かなり早い段階から無償での実施が計画されていた模様だ。
かつてOffice 2007からOffice 2010へのアップグレードでは、パッケージの実費および送料として3000円が必要だった。今回の仕組みではオンラインを通じたダウンロードが中心となるため、Office製品のアップグレードプログラムとして、初めて無償でキャンペーンを実施することが可能になったという。なお、今回のプログラムでもDVDメディアが必要な場合は別途実費で購入する必要がある。
次期Office無償アップグレードプログラムは、10月19日からOffice 2013の販売が開始される前日までの期間、対象となるOffice 2010搭載パソコン、またはパッケージ版を新規に購入したユーザーが、Office 2013の一般提供開始の際に無償でアップグレードできるものだ。
パッケージ製品では10月19日からOffice 2013の販売が開始される前日までに、またパソコンへのプレインストール製品では10月19日から2013年4月30日までの期間内に、それぞれライセンス認証を行い、Office 2013の発売日から2013年5月31日までの間にプロダクトキーを入手する必要がある。プロダクトキーを入手すれば、期間終了後もインストールは可能となる。
プレインストールPCでは、デスクトップにあるOfficeアイコンから、ダウンロードサイトにアクセスすることができる。
また、Office Personal 2010 2年間ライセンス版は対象外となる。
なお、現時点ではOffice 2013の発売時期を決定していないが、同社では「2013年第1四半期中を予定している」という。
日本マイクロソフトによると、Office 2013では、Word、Excel、Outlookによる標準的な製品と位置づける「Office Personal 2013」のほか、PowerPointとOneNoteを含み、家庭とビジネスの両方で使用することを想定した「Office Home and Business 2013」、さらにAccessとPublisherを含めた「Office Professional 2013」、学生および教職員向けの「Office Professional Academic 2013」、Windows RT向けの「Office 2013 RT」を用意。さらに、「Office発売記念 数量限定 Office Professional 2013 アップグレード 優待パッケージ」を用意するという。
宗像氏は「Office 2013はタッチ機能による操作やクラウド連携など、新たな利用環境を提案するものになっている。先進的な機能をぜひ体験してほしい。無償でのダウンロードはマイクロソフトにとっても大盤振る舞いのキャンペーン。ぜひ多くの方々に次期Office無償アップグレードプログラムを活用していただき、次期Officeを活用してもらいたい」としている。
なお、Office 2013は現在、カスタマープレビュー版が試用できる。
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