伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は10月24日、総合検証センター内の「Big Data Processing Lab(BPL)」に新たな検証環境として分析専用機「Oracle Exalytics In-Memory Machine」を導入したことを発表した。Exalyticsの運用サービスも同日から提供している。
CTCはユーザー企業のニーズにあったビッグデータの検証作業を行うため、2月にBPLを開設している。BPLでは常設環境のほか、スケールアウトを検証するために50台以上のサーバを設置し、オラクル製品をはじめとしたデータウェアハウス(DWH)の機器と連携して、さまざまな製品で検証できる環境となっている。
BPLは、総合検証検証センター「テクニカルソリューションセンター(TSC)」に設置されている。開設から約半年で十数件の検証を行っており、ビッグデータの活用に向けて金融や製造、製薬、住宅など幅広い業種のユーザー企業が「Oracle Exadata」や分散並列処理フレームワーク「Apache Hadoop」の事前検証を中心に利用しているという。
今回のExalytics導入では、サーバやミドルウェアなどTSC常駐のエンジニアなど約20人の専任エンジニアがユーザー企業を支援して、導入前に検証する。Exadataと接続した検証が可能となり、より高速にデータを処理できるようになり、分析力が向上すると説明。Exadataのほかにすでに導入されている「Oracle Database Appliance」やストレージ「Sun ZFS Storage Appliance」とあわせて、検証環境を提供すると説明している。
Exalyticsの運用サービスは、月額30万円から。リモート環境からExalyticsと周辺機器の構成情報やインシデントを管理し、障害発生時にはリモートから障害を調査、切り分ける。オプションで遠隔型運用施設のリモートオペレーションセンターからリモートで監視する。