ヴイエムウェアは10月25日、中小企業向けにハイパーバイザ「VMware vSphere」の新ライセンスを発表した。日本独自のライセンスであり、NEC、日立製作所、富士通の3社から提供される。
vSphereの中小企業向けのパッケージとして「VMware vSphere Essentials Kit」「VMware vSphere Essentials Plus Kit」が提供されているが、これらは2ソケットサーバの3台構成に最適化されたライセンスだ。今回発表された新ライセンス「VMware vSphere Standard Limitedエディション」は、1ソケットサーバに最適化されたライセンスと説明。2ソケットサーバ3台ではオーバースペックになりがちな5~15台規模のサーバを統合するのに適切としている。
Standard Limitedエディションでは、永続的なものではなく、ノード固定型のライセンスを採用している。Standardエディションと同じ機能をより低価格で利用できるという。利用できる機能には「vSphere vMotion」や重複排除のバックアップ「vSphere Data Protection」などが含まれている。Standard Limitedエディションは、NEC、日立、富士通の3社のサーバとあわせて購入できる。
NECは「Express5800」シリーズのGT110e、GT110e-S、R110d-1E、R110d-1M、T110dに載せて、11月から提供する。日立は「HA8000」シリーズのRS110-hとTS10-hに載せて、2013年1~3月期に提供する。富士通は「PRIMERGY」シリーズのラックマウントのRX100 S7とタワーラックマウントのTX150 S8に載せて、11月から提供する。