シマンテック、メールセキュリティ専用機新版--標的型攻撃に対応策

田中好伸 (編集部)

2012-10-25 15:00

 シマンテックは10月25日、メールセキュリティアプライアンスの新版「Symantec Messaging Gateway 10.0」の販売を開始した。税別の参考価格は最下位機種が40万円。ソフトウェアでは1ユーザーあたり年額1100円となっている。

 Messaging Gateway 10.0では、ユーザー企業固有のルールを作成して、メールを保護できるようになっている。これまでのメール保護の対応としてはグローバルなルールで展開され、メッセージの発信元の情報であるIPアドレスでの評価(レピュテーション)やメールのコンテンツから迷惑メール(スパム)の基準としていた。新版では、ユーザー企業固有のルールを提出からおよそ15分以内に自動的に作成されるという。これは、現在増加の傾向を見せている標的型攻撃のメールからの防御に対応したものだ。

 また、情報漏えい防止ソフトウェア「Symantec Data Loss Prevention(DLP)」とより密接に連携できるようになっている。DLPが検疫されたメッセージを管理するため、Messaging Gatewayと直接通信する。この同期で、DLPの管理者は、DLPの管理画面から直接メッセージを修復できる。ユーザー企業は組織外での機密情報の流れをより適切に制御できるとメリットを強調している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]