シマンテックは10月25日、メールセキュリティアプライアンスの新版「Symantec Messaging Gateway 10.0」の販売を開始した。税別の参考価格は最下位機種が40万円。ソフトウェアでは1ユーザーあたり年額1100円となっている。
Messaging Gateway 10.0では、ユーザー企業固有のルールを作成して、メールを保護できるようになっている。これまでのメール保護の対応としてはグローバルなルールで展開され、メッセージの発信元の情報であるIPアドレスでの評価(レピュテーション)やメールのコンテンツから迷惑メール(スパム)の基準としていた。新版では、ユーザー企業固有のルールを提出からおよそ15分以内に自動的に作成されるという。これは、現在増加の傾向を見せている標的型攻撃のメールからの防御に対応したものだ。
また、情報漏えい防止ソフトウェア「Symantec Data Loss Prevention(DLP)」とより密接に連携できるようになっている。DLPが検疫されたメッセージを管理するため、Messaging Gatewayと直接通信する。この同期で、DLPの管理者は、DLPの管理画面から直接メッセージを修復できる。ユーザー企業は組織外での機密情報の流れをより適切に制御できるとメリットを強調している。