サイオス、クラウド上のデータウェアハウスを販売--支援サービスも提供

田中好伸 (編集部)

2012-10-30 17:27

 サイオステクノロジーは10月29日、クラウド上のデータウェアハウス(DWH)を提供する「Treasure Data Cloud Data Warehousing Service」(Treasure Data Service)の販売を開始した。データ容量と処理能力によるサブスクリプションで提供され、最小構成で月額15万円から。容量の上限は設けていない。

 ウェブアプリケーションのアクセスログやGPSデータといった非構造化データを含むビッグデータの処理では、オープンソースソフトウェアの並列分散処理フレームワーク「Apache Hadoop」を活用するのが主流になりつつある。だが、Hadoopをはじめとするビッグデータ関連技術は、専門知識が必要となることから、自社で導入する企業は限られるという。

 Treasure Data Serviceは、専門知識を必要とせずにクラウド上のDWHにデータを蓄積するというもの。2011年に設立された米Treasure Dataが開発しており、インフラとしてAmazon Web Servicesを活用している。Treasure Dataが開発し、OSSとして公開しているアプリケーションのログを収集する「Fluentd」を利用すれば、ユーザー企業は容易にTreasure Data Serviceにログデータを蓄積できるという。

 サイオスはユーザー企業がより早く手間をかけずにTreasure Data Serviceを導入できるような支援サービス「SIOS Support for Treasure Data」(SSTD)を提供する。SSTDでは、データのインポートや定期アップロードの設定、複数データの統合、各種のビジネスインテリジェンス(BI)ツールの連携といったことを支援する。SSTDはユーザー企業の要望にあわせて個別見積もりで提供する。

 月額料金にはAWSの料金も含まれている。最小構成の容量は250Gバイト(圧縮)、CPUが8コア。利用用途はウェブアプリケーションのログ解析やソーシャルメディアの分析などを想定している。テラバイト級の利用を見込んでいる。

図
※クリックすると拡大画像が見られます

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  5. セキュリティ

    いまさら聞けないPPAPの問題点、「脱PPAP」を実現する3つの手法と注目の"第4のアプローチ"とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]