サイオステクノロジーは10月29日、クラウド上のデータウェアハウス(DWH)を提供する「Treasure Data Cloud Data Warehousing Service」(Treasure Data Service)の販売を開始した。データ容量と処理能力によるサブスクリプションで提供され、最小構成で月額15万円から。容量の上限は設けていない。
ウェブアプリケーションのアクセスログやGPSデータといった非構造化データを含むビッグデータの処理では、オープンソースソフトウェアの並列分散処理フレームワーク「Apache Hadoop」を活用するのが主流になりつつある。だが、Hadoopをはじめとするビッグデータ関連技術は、専門知識が必要となることから、自社で導入する企業は限られるという。
Treasure Data Serviceは、専門知識を必要とせずにクラウド上のDWHにデータを蓄積するというもの。2011年に設立された米Treasure Dataが開発しており、インフラとしてAmazon Web Servicesを活用している。Treasure Dataが開発し、OSSとして公開しているアプリケーションのログを収集する「Fluentd」を利用すれば、ユーザー企業は容易にTreasure Data Serviceにログデータを蓄積できるという。
サイオスはユーザー企業がより早く手間をかけずにTreasure Data Serviceを導入できるような支援サービス「SIOS Support for Treasure Data」(SSTD)を提供する。SSTDでは、データのインポートや定期アップロードの設定、複数データの統合、各種のビジネスインテリジェンス(BI)ツールの連携といったことを支援する。SSTDはユーザー企業の要望にあわせて個別見積もりで提供する。
月額料金にはAWSの料金も含まれている。最小構成の容量は250Gバイト(圧縮)、CPUが8コア。利用用途はウェブアプリケーションのログ解析やソーシャルメディアの分析などを想定している。テラバイト級の利用を見込んでいる。