アップルの「iPad mini」登場が多方面に及ぼす影響 - (page 4)

Zack Whittaker (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2012-11-02 07:30

iPad 3の所有者:iPadという製品は4世代にわたって進化してきているものの、現在販売されているのはそのうちの3世代だけである。初代iPadは古く、iPadで稼働するAppleのモバイルOSである「iOS」の最新バージョンを動作させるにはパワーが足りないため、もはや販売されていない。

 こういったなか、一部の人々はiPad 3の位置付けがどうなるのかと考えている。しかし実際のところ、iPad 3はこういった枠組みにはまらないのである。

 2012年の前半に「新しいiPad」という名称で発売され、Apple以外からはiPad 3と呼ばれていたこのデバイスは、「iPad Retinaディスプレイモデル」に置き換えられるかたちで製造中止になった。そしてその新タブレットは、メディアからiPad 4と呼ばれている。なぜだろうか?これが第4世代のタブレットとなるためだ。

 iPad 4は、iPad 3のプロセッサをパワーアップし、RAMをさらに大容量化し、実行速度の高速化を図った。

 これによりiPad 3はどうなるのだろうか?Retinaディスプレイを搭載したこのタブレットは、発売後たった7カ月で製造中止になってしまった。

 もはや製造されていないiPad 3を所有している米CNETのRoger Chengは不満を抱いている1人である。iPad 3のサポートは続けられ、モバイルOSの次のバージョンである「iOS 7」もおそらく動作するだろうが、基本モデルでも499ドルした製品にお金を支払った人々の間では、1年も経たないうちにより高性能のモデルが発売されたことに不満の声もある。

 しかし実際のところ、Appleはラインアップの著しい簡素化を行ったのだ。「一般的」な呼び名では、iPad miniとiPad 2、Retinaディスプレイを搭載したiPad 4ということになる。誰かが「君の持っているのはどのiPadだい?」と尋ねたら、相手は「高級なディスプレイを搭載したやつさ」と答えるわけだ。簡単だ。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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