NRIセキュアテクノロジーズは11月1日、組み込み機器およびそれらを利用したシステム全体のセキュリティレベルを評価する「デバイス・セキュリティ診断」サービスを同日から開始すると発表した。
電子書籍リーダやゲーム機、デジタル家電、医療用機器、車載システムなど組み込みソフトウェアを搭載したさまざまなデバイスがネットワークに接続されており、付加価値の高いサービスが提供される一方、セキュリティ面での不安が大きくなってきている。従来は、独自の通信規格やOSを利用していたデバイスが、標準プロトコル(TCP/IPなど)や汎用製品、汎用OSを利用するようになってきていることも背景にあるという。
このため、デバイスに搭載されるOSやプログラムの脆弱性が見つかると、それらのデバイスがネットワーク経由で外部から攻撃される危険が高まっており、制御システムなどにマルウェアが混入すると大規模な障害に発展し得る。
新サービスはこうしたリスクを軽減するため、ネットワークに接続する各種デバイスの脆弱性を出荷前に検証するというもの。対象となるデバイスが抱える脆弱性を、既知および未知のものを含めて出荷前に可能な限り検出し、問題点を事前に解消する。
また、各デバイスの診断に加え、デバイスを含むシステム全体に対しプラットフォーム診断やWebアプリケーション診断など、NRIセキュアの各種診断サービスやノウハウを組み合わせ、想定される脅威に対しての安全性検証サービスも提供する。
費用は個別見積もりで、同社ではサービスの売り上げとして今後1年間で1億円以上を見込んでいる。