パシフィックビジネスコンサルティング(PBC)は11月6日、中堅中小企業(SMB)向け統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「Microsoft Dynamics NAV 2013」の日本版・中国版・香港版を2013年3月下旬から販売することを発表した。Dynamics NAV 2013にPBCがそれぞれの商習慣にあわせた機能を追加して、各言語で提供する。
新版のDynamics NAV 2013では、アクセス手段として新たにウェブクライアントとSharePointクライアントが導入されている。ウェブクライアントでブラウザからネット経由でアクセスでき、SharePointサイトを構築することもできる。レコードのバックグラウンド転記機能が追加されるとともに、分析コードのレコード保持設計も改善され、パフォーマンスが向上しているという。
Dynamics NAV 2013は、IaaS/PaaS「Windows Azure」上で動作する最初のDynamics ERPとなることが発表されており、Microsoftが提供するクラウドサービスの利用も可能となる予定という。また、ユーザーの利便性を向上する機能も拡張、強化されている。原価管理機能やキャッシュフロー予測機能を追加、商品在庫状況のビジュアル化、レポーティング機能やグラフ化機能も拡張されていると説明。ユーザーインターフェース(UI)はよりOfficeに近付き、リボンデザインが採用されている。
PBCは、Dynamics NAV 2013にセキュリティやワークフロー、IFRS対応機能と、日本と中国、香港の各商習慣に対応した機能が追加している。オプションとして個々の業種業態で必要とされる機能も用意している。
Dynamics NAVの価格は基本機能パックで42万円、拡張機能パックが83万円、ユーザーライセンスが25万円。これとは別に地域別の対応機能として100万円が必要になる。