TISは11月7日、大阪地区で3拠点目となるデータセンター「心斎橋gDC-EX」で2013年5月からサービスを提供することを発表した。2008年12月からサービスを提供している「心斎橋gDC」を拡張する目的で、近接エリアに建設した。
心斎橋gDC-EXは大阪市西区に建設。最寄り駅から徒歩2分に位置している。データセンター専用の免震ビルで面積は約1600平方メートル。心斎橋gDCとあわせて約5000平方メートルになる。大阪地区は、最新設備の整ったデータセンターへのアウトソーシングニーズや首都圏からの災害復旧(DR)対応など需要が高まっていると説明している。
電気設備は、特別高圧3系統のスポットネットワーク受電の体制であり、無停電電源装置(UPS)はN+1構成、蓄電池は10分間対応できる棟。非常用発電機もN+1の構成であり、燃料備蓄量は48時間分となっており、給油の優先供給契約も締結予定としている。
1ラックあたりの電源容量は2~8kVA。8kVA以上のラックも導入できるエリアも設けている。床荷重は1平方メートルあたり1tだが、2.2tにも耐えられるゾーンもある。空調設備は空冷方式で、床下からの吹き上げとなっている。暖気(ホットアイル)と冷気(コールドアイル)を分離する仕組みを採用している。
心斎橋gDC-EXの新設で、同社のデータセンター網は東京、名古屋、大阪と海外(中国・天津市)をあわせて合計10カ所。延べ床面積は10万平方メートルを超える。