編集部からのお知らせ
記事まとめ集:コロナ禍に小売業はどう対応?
テレワーク関連記事一覧はこちら

MySQLベースのカラム指向DB--DWH専用「InfiniDB」で高速化、1分が2~3秒に

田中好伸 (編集部)

2012-11-14 17:27

 顧客情報管理(CRM)の戦略立案や展開を主事業とするランドスケイプは企業データ分析用データベース(DB)としてデータウェアハウス(DWH)専用DB「Calpont InfiniDB」を採用。9月末から本稼働させている。製品を提供したアシストが11月14日に発表した。

 ランドスケイプは消費者情報9500万件、企業情報750万件などさまざまなな情報を集積。アウトバウンドテレマーケティングやダイレクトメール、データの名寄せ、コールセンターシステムなどのマーケティング分野の提案やコンサルティングなどを提供している。

 戦略的により精度の高いマーケティングを支援するランドスケイプは、独自のマーケティングシステムを構築、運用しており、システム全体では高い検索性能を実現していたという。だが、一部の業務要件では、検索対象が限られているが、対象テーブルをフルスキャンしなければならない場合があり、検索に1分以上かかってしまうという課題を抱えていた。

 ランドスケイプは、課題となっていた処理を対象にInfiniDBを試験的に活用。業務効率が改善し、コストなどを考慮してもバランスが取れていたことから採用を決定した。

 InfiniDBを活用すると、既存システムで1分以上かかっていた処理が、テーブル構造を変えたりチューニングしたりせずに2~3秒で完了したという。InfiniDBはMySQLをベースにしており、新たに教育せずに実装できることも採用の一因になっている。

 米Calpontが開発する米InfiniDBは列(カラム)志向型の並列DB。従来のDWH専用機が得意とする大量のデータの分析を、より低コストで実現できるのが特徴と説明。列志向型のアーキテクチャとなっており、データ圧縮率も高く、インデックスが不要でチューニングすることなく、I/Oを高められるという。スケールアップとスケールアウトのどちらにも対応し、直線的に性能を向上できるとしている。

 MySQLのアーキテクチャをベースにするInfiniDBは、「User Module」と「Performance Module」で構成される(MySQLでいえば、User Moduleが“SQLエンジン”、Performance Moduleが“ストレージエンジン”に相当する)。この2つのモジュールを柔軟に配置して、MapReduceのような動作をすることで高速にデータを抽出できるという。

 User Moduleはクライアントからの接続要求を受け付け、SQL構文の分析、実行計画を策定、結果セットをクライアントに返信する。加えて、アクセス対象データの絞り込みやPerformance Moduleからの結果セットの受け取り、その後の集計を実行する役割を担っている。

 Performance ModuleはUser Moduleからの要求を受け取り、ディスクからデータを抽出する役割を担う。Performance Moduleの特長は、高速にデータを抽出するためのマルチスレッド動作とI/O処理に特化したアーキテクチャにあると説明。この仕組みからデータを高速に処理できるという。

 InfiniDBは、MySQLで提供されるクライアントアダプタで接続する。ADO.NETやODBC、JDBC、C++などのクライアントアダプタに対応し、MySQLと接続互換性のあるビジネスインテリジェンス(BI)ツールを利用できる。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    アンケート調査で分かった日本企業のIT活用課題、迫りくる「2025年の崖」克服の救世主とは?

  2. 経営

    セールスエクスペリエンスを向上させる鍵「パイプライン管理と予測」を知る

  3. セキュリティ

    3つの側面に注目! 安全なテレワークを実現するセキュリティの勘どころ

  4. クラウドコンピューティング

    データドリブン企業がこぞって採用する「クラウド向けに構築された唯一のDWH」

  5. セキュリティ

    「我が社のシステムはどのくらい安全なのか」と役員に問われたら?--「リスクベースの脆弱性管理」の基本

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]