IT部門から業務部門への異動を望む前に自問すべき10の質問 - (page 3)

Mary Shacklett (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2012-11-16 07:30

#6:コミュニケーションスキルや、政治的/対人的な駆け引きのスキルを備えているか?

 IT系や技術系の仕事の長所として、こういった分野で働く際には「ものごと」を第一にでき、政治的な観点は二の次にできるという点がある。一方で短所として、IT技術者はしばしば対人スキルやコミュニケーションスキルの不足に陥りやすいという点がある。これらのスキルは(政治的な駆け引きのスキルと同様に)ほとんどの業務部門で重要となる。あなたがこういった分野でうまくやっていけないと感じているのであれば、IT系や技術系の仕事を続けるのが肌に合っているのかもしれない。

#7:非論理的な思考を行えるか?

 技術系やIT系といった分野において、解決すべき問題はたいていの場合、数学的なものであるため、論理的かつ演繹的な思考プロセスに頼ることになる。しかし販売やマーケティングといった業務分野の場合、しゃべり方や考え方といった感情面の要素が極めて重要になる。また、洞察力や独創性も重要となる。これはIT分野での思考方法や作業方法と対極をなしているため、あなたが転身を図る前に、どれだけ思考形態を変えられるのかについて見極めておくのがよいだろう。

#8:問題解決の選択肢が明確でない状況に対処できるだろうか?

 IT技術者は、何が機能し、何が機能しないのかについて明確に定義されている状況を好む。あなたの抱える仕事の多くが、早急な問題解決が求められるタイトなスケジュールのプロジェクトであった場合、こういった状況を好むのも当たり前であると言えるだろう。しかし、このような仕事の進め方は、他の業務分野とは異なっていることも多い。つまり業務分野では、意思決定により時間がかかり、日々の作業の性格はプロジェクト的(そして目的指向)というよりもルーチンワーク的な色合いが濃いのである。そして、このような仕事の進め方になじめないIT技術者もいる。このため異動を決断する前に、出てくる問題自体がきっちりと定義されておらず、解決のための選択肢が明確でない環境でうまくやっていけるかどうかを自問しておく必要がある。

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