#9:予算確保時の見通しの甘さ
データセンターの予算を確保する際、必要となるリソースを現状レベルでしか考えていないと、墓穴を掘ることになる。予算確保の際には、向こう5~10年に必要となるリソースを予測するようにしてほしい。そうしておかないと、拡張に思いのほか苦労することになる。ここでも、ちょうどよい、あるいは少なすぎるより、多すぎるくらいが望ましい。成長がずっと続いていくという前提を忘れずに、現在必要としているリソースではなく、将来必要となるリソースを見極めるようにしてほしい。
#10:メンテナンス情報やダウンタイム情報をクライアントに伝える仕組みの欠如
データセンターを用いてクライアントにサービスを提供する場合(社外のクライアントに有償でサービスを提供するケースや、社内の部門に対してサービスを提供するケースを含む)、ダウンタイムがどういった時に、どれくらいの長さで発生するのかをクライアントに伝えておかなければならない。また、問題が発生し、サーバが何らかの理由で停止した場合、事態を認識しているという点と、解決に向けて作業中であるという点をユーザに伝えるようにしてほしい。サーバを予告なしに停止させてもいけない--こういった行為はデータの消失を招くだけでなく、あなたの最終目的の達成を左右する可能性があるクライアントとの信頼関係にヒビを入れかねない。
きっちりと行う
データセンターが長期間にわたって支持され続けているのには、ちゃんとした理由がある。データセンターは、業務の拡大を可能にし、費用対効果に優れており、信頼性も高いのである。データセンターのスペースを購入したり、自らでデータセンターを構築しようとしているのであれば、上述した落とし穴にはまり、混沌とした状況を引き起こしたり、大規模な再構築/再設計という結果を招かないようにしてほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。