SAP、6種のWindows 8アプリを年内提供へ--第1弾のAfariaを提供開始

田中好伸 (編集部)

2012-11-26 17:08

 SAPジャパンは11月26日、Windows 8に対応するモバイルアプリ6種類を年内に提供することを発表した。Windows 8対応のモバイル端末管理(MDM)システム「SAP Afaria」の提供も同日から開始した。

 現在日本語化して提供されているモバイルアプリは33個。今回、SAPジャパンは研修や採用、営業などの企業向けの機能を中心としたWindows 8用モバイルアプリをWindows StoreとSAP Storeからダウンロードする形で年内に提供する。提供されるアプリ6種類は以下の通り。

  • SAP WorkDeck
    さまざまな情報源や業務プロセスを文脈で統合し、役割ごとに一覧にまとめられるアプリ。例えば従業員用には「申請を提出する」「スケジュールを確保する」「進捗をチェックする」などの機能があり、マネージャー用にはどこにいても出張や休暇、購入などの申請に対応できる
  • SAP Manager Insight
    従業員プロフィールのアプリ。マネージャーは、多様性や人数、人材の分布状況、プロフィールなどのデータにアクセスし、各従業員の情報に基づいた人事やプロジェクトチームなどを構成する際のコラボレーションを推進する人事を行えるようになるという
  • SAP Learning Assistant
    研修用アプリ。オンライン研修がいつでもどこでもオンデマンドで利用できる。コンプライアンスや職務に関連して必要となる研修を便利に受講できる
  • SAP Interview Assistant
    採用関連アプリ。面接のスケジューリングという面倒な作業を簡単に行えるという。採用候補者の情報を確認、メモの準備、結果の記録、人事部門への報告なども簡単にできる
  • SAP Customer Financial Fact Sheet
    顧客のプロフィールなどを確認するアプリ。顧客を担当する役職者が財務データやインボイス、大事な発注などにリアルタイムでアクセスできる
  • SAP GRC Policy Survey
    ガバナンス、リスク、コンプライアンスの方針を管理するアプリ。会社の方針が変化したとき、変更を従業員に周知徹底する、方針をきちんと理解しているか簡易テストで確認できる

 これらのモバイルアプリはすべて日本語に対応し、日本語のユーザーインターフェースとなっている。またSAPジャパンは、モバイルアプリ開発基盤の「SAP Mobile Platform」(旧Sybase Unwired Platform)のWindows 8ソフトウェアの開発をサポートすることも発表している。

 Mobile Platformでは、Windows 8用とWindows Phone 8用のモバイルアプリを開発、展開できるようにサポートすることが予定されている。Visual Studioを使って、HTML5やJavaScriptで簡単にアプリを作れることを目指す。

 Mobile Platformサービスにアクセスして、セキュリティや認証の改善、デバイスやアプリのプロビジョニング、プッシュ通知に対応し、ひとつのプラットフォームからさまざまな形態の端末で同じユーザー体験を提供できるようにしたいと説明している。このためにSAPジャパンでは、Windows 8のログインと認証に対応したライブラリをリリースして、複数のオプションをアプリに用意できるようにする予定であることを明かしている。

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