どういう呼び方をするにせよ、どのように説明するにせよ、世界は変わってしまっており、Microsoftがそれに追随しようとしていることは明らかだ。Microsoftでここ数年、影響力のある多くの開発者が、Azure関連の部門に移ったのも不思議ではない。Azureは同社の将来の中核なのだ。
より大きなWindowsというアプローチ
まだ重心が完全に変わってしまっているとは言えないにせよ、変わりつつあることは確かだ。多くのMicrosoft関係者が「Big Windows」と呼んでいたものは、クラウド規模で動作し、情報やサービスをスマートなエンドポイントに提供する、「さらに大きなWindows」で置き換えられることになる。
明日のMicrosoftはAzureを中心に作られることになる。この戦略は、Microsoftの各部門間での連携が強まっていくことを意味している。以前は個々に独立していたアプリケーションが、他のサービスによって消費されるサービスになっていくためだ。
「Active Directory」が、Azure、Office 365、InTuneやその他の社内システムと連携する一体的なクラウドサービスになれば、サーバ担当部門のスケジュールに合わせて動かす、サーバ事業の単なる一領域ではいられくなり、より大きなエコシステム、より大きな世界の一部にならざるを得ない。
Microsoftは伝統的に企業の集合体であり、事業部門ごとに独自のロードマップと課題設定を持っていた。クラウドへの移行は、それらの部門間での協力関係を強めていくことも意味している。これは、「Surface」などのWindows RTデバイスにOfficeが同梱され、すべてのWindows 8にBingを利用したアプリケーションが同梱されていることからも伺える。
このような協力関係は、新しいMicrosoftの重要な特徴であり、消費者市場においてもエンタープライズ市場においても、ハードウェア、ソフトウェア、サービスが1つのプラットフォームに統合されようとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。