プロティビティ、クレカ情報を保護するトークン化導入支援サービスを提供

2012-11-29 17:56

 プロティビティLLCは11月29日、クレジット業界のセキュリティ基準「PCI DSS」への準拠を必要とするクレジットカード事業者やインターネットショッピング事業者向けに「トークン化導入支援サービス」の提供を開始すると発表した。PCI DSSはVISAやMasterCardなどクレジットカード業界が2004年12月に策定したもの。

 トークン化は、カード番号などの機密データを乱数により生成する別の文字列に置き換える技術のこと。トークン化導入支援サービスでは、企業が保持するカード情報を保護し、その漏えいを防ぐため、カード会員データ環境(Cardholder Data Environment)へのトークン化製品の導入を支援する。導入により、データ保護をより強固できることに加え、PCI DSS審査範囲の縮小や、システム改修などのPCI DSS対応コストを削減できる。

 トークン化導入支援サービスの利用メリットは大きく3つ。トークン化を高速処理できる新技術の活用で業務効率を向上できること、PCI DSSの審査の一部が免除され、審査にかかる監査費用が削減できること、暗号化に必要であった初期費用や運用費用を大幅に削減できることだ。

 従来カード情報の保護には、暗号化方式が採用されてきたが、ハードウェアの購入、大幅なシステム改修などのコストがかっていた。一方で、トークン化はカード情報を秘匿する技術として認識されていたものの、パフォーマンスや可用性が低く、採用が見送られていた。

 トークン化に関するガイドライン「PCI DSS Tokenization Guidelines」は2011年8月 に公表。カード情報のトークン化は、その活用によってPCI DSS審査範囲を狭め、審査コストの削減に有効と指摘されていた。

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