文房具の製造と販売を展開するサクラクレパスは全社規模でのセキュリティ対策で「Symantec Endpoint Protection(SEP)」を活用している。シマンテックが11月30日に発表した。
クレパスや絵具などの描画材からオフィスの機器や用具、事務用品を製造、販売するサクラクレパスの従業員数は約1200人。現在、各拠点で合計350台のPCを稼働させている。稼働しているPCやサーバは、導入時期でOSのバージョンが異なるが、バージョンが違っても保護するために、以前からSEPを活用していた。
同社はサーバOS「Windows Server 2008 R2」の導入にあわせて最新版のSEP 12を導入した。全国の拠点で稼働しているPCを守るために管理ツール「Symantec Endpoint Protection Manager」で遠隔地のPCを把握。IPアドレスとポリシー管理を利用して、各事業所の就業時間にあわせて、フルスキャンして、ユーザー部門に負担をかけないよう配慮している。
Windows Server 2008 R2の導入ではハイパーバイザ「Hyper-V」の環境を構築している。Hyper-V環境では、スキャン結果をゲストOS間で共有する「共有インサイトキャッシュ」技術を実装している。約1時間20分かかっていたフルスキャンが3分の1以下の時間で終了したというテスト結果を得たという。