NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は12月3日、PaaS「Bizホスティング Cloudn PaaS」の提供を開始した。まずは企業向けに提供し、個人を含む本格提供は2013年3月末を予定している。企業向けの料金は個別見積もりとなっている。
JavaとRuby。今後、PHPとNode、Pythonもサポートを提供する予定。対応するアプリケーションサーバとフレームワークはJavaがTomcat 6、Resin、Resin Pro、RubyがRuby on Rails 3、Sinatra、Rack、PythonがDjangoとなっている。データベースはMySQLとPostgreSQL。10Mバイトまでは無料、利用できるのは1契約で8つまでとなっている。
Cloudn PaaSは、オープンソースソフトウェアのPaaS基盤ソフトウェア「Cloud Foundry」を採用。ほかのPaaSとの互換性が高く、ベンダーロックインを心配することなく、サービスの開発と提供が可能と説明している。初期投資は不要。運用開始後にスケールアウトやスケールアップが簡単にできるため、サービス開始後にサイジングをする必要がないという。
アクセスログやアプリケーションログなどを、コントロールパネルやAPIを通じて検索、取得できる。指定したキーワードでログを監視することも可能で、ログ管理のためのAPIも提供される。
今回発表されたPaaSは、同社のIaaS「Bizホスティング Cloudn」で提供している仮想サーバやオブジェクトストレージ、今後提供を予定しているリレーショナルデータベースなどの各種サービスと同一のデータセンターで提供されるか、NTT Comのネットワークの中で提供されるという。NTTデータのクラウドサービス「BizXaaS」との連携も予定している。