AIU保険は12月14日、日本国内に本社を置くグローバル企業向けに保険商品「CyberEdge」の販売を開始した。サイバー攻撃を受けた際に全世界で発生する損害を補償する。
CyberEdgeは全世界を補償対象地域として、個人情報や企業情報が漏洩した場合の損害賠償金や各種の費用を補償する。賠償責任や行政対応にかかる費用、システムへの不正アクセスの証拠保全や解析といったフォレンジックの費用、有事対応に必要なコンサルティング費用も保険の対象となる。
サイバー攻撃などの事故で業務が中断した場合の逸失利益などの損害も対象としている。サイバー攻撃を受けた際には、各国のセキュリティ専門機関を紹介し、迅速な初期対応もサポートするとしている。
AIU保険は2004年、個人情報漏洩保険の販売を開始。個人情報保護法の施行後の日本企業のニーズに合致したことを受け、海外のAIGグループの保険会社でも、同様の保険商品の開発が進んだという。
CyberEdgeは、情報漏洩リスクに対するAIGグループ全体での引受実績を踏まえて、開発された。日本での販売に先立ち、世界30カ国で販売されている。