オープンソース分野は今後どうなる?--2013年の10大予想 - (page 3)

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2012-12-21 07:30

#6:「Fedora」がローリングリリースへと方針を転換する

 リリース方針の変更は、Fedoraコミュニティーでしばらく前から議論されていることだ。Fedoraはリリース予定日を守れないようになってきているため、人気が低迷してきている。こういった理由から、開発者たちは計画通りのスムーズなリリースを行うことの重要性にようやく気付かされるというわけだ。最新技術を積極的に搭載するディストリビューションでスムーズなリリースを実現するには、ローリングリリースを採用するしかない。そしてローリングリリースにより、Fedoraはタイムリーなリリースが実現できるだけでなく、常に最新のソフトウェアをユーザーに提供できるようになるはずだ。

#7:Linuxタブレットが初めてリリースされる

 Mark Shuttleworth氏が「Unity」を採用したのは素晴らしい戦略だ。Unityのインターフェースは、サーバからタブレットに至るまでのあらゆる機器を考慮して設計されている。CanonicalがUbuntu搭載タブレットの市場投入を計画しているのであれば、2013年に商品が発売されるか、さもなければ計画は中止されたも同然となるはずだ。タブレット市場は既に2大勢力によって牛耳られており、彼らの勢いは今後も増していくだろう。Linuxタブレットを成功させるには、2013年の早いうちに製品をリリースし、本格的な活動を展開していく必要がある。

#8:Linux関連の売り上げが20億ドルに達する

 これはオープンソースソフトウェアとしては法外な額に聞こえるだろう。しかし実際のところ、Linuxはお金になる(実際お金になっている)のである。2013年にはオープンソース関連の売り上げが20億ドルを突破するだろう。しかも簡単にだ。Linuxの売り上げは12億ドルを超えると見込まれ、それ以外のオープンソースを加味するとその額は20億ドルを突破するはずである。そして、これが実現すれば、Linuxとオープンソースの時代が来たことを否定する人はいなくなるだろう。

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