#9:「Firefox OS」がリリースされる
2013年には、ほとんど知られていないこのモバイルプラットフォームがリリースされるだろう。これはHTML5をベースにしたMozillaによるモバイル機器OSであり、厳格なウェブ標準に従ったものとなる。このプロジェクトはMozillaの「Boot To Gecko」に基づいており、デバイス上のすべてのアプリケーションがHTML5で記述され、顧客がミドルウェア層を押しつけられることのない環境を作り出すというものである。このプロジェクトが計画通りに成し遂げられた場合、大勢のモバイル顧客はとてもハッピーになるはずだ。
#10:TCOという考え方が消えて無くなる
Linuxが成し遂げてきた成果の足を引っ張ろうとする人々は長きにわたって、「TCO」という言葉を叫び続けてきた。つまり、ソフトウェアの先行投資コストを節約できても、平均的なユーザーにとってLinuxは「難しすぎる」ため、そういった節約分はあっという間に帳消しになるという主張だ。2013年、この考えは消えてなくなるだろう。なぜかって?Linuxデスクトップが、他のプラットフォーム並みに使いやすいものになってきているためだ。スキルのレベルにかかわらず、ユーザーがLinuxデスクトップの前に座ってすぐに作業を始められるようになっている。このため、2013年は(嬉しいことに)、反対論者が持ち出していた、TCOという言葉を使ったFUD(Fear:恐怖、Uncertainity:不安、Doubt:疑念)戦略がついになりを潜めることになるだろう。
あなたの予想
以上が筆者の予想する2013年のオープンソース分野である。大胆な予想だろうか?そうかもしれない。正確なのかって?そんなことは誰にも分からない。来年の同じ時期にこの予想を振り返って「思いっきり外れていた」あるいは「どんぴしゃりだった」と言える時が来るまで、誰も知ることなんてできないはずだ。あなたの考えはどうだろうか?いずれかの予想が当たると思うだろうか?あるいは、2013年のオープンソース分野について、あなた独自の予想があるだろうか?
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。