ネットワンシステムズは1月8日、IAサーバの新製品「SeaMicro SM15000」シリーズの販売を開始した。開発する米SeaMicroが2012年に米AMDに買収されてから初の製品になる。
SM15000は高さ10U(約44.5cm)のシャーシの中にCPUやメモリ(最大4Tバイト)、ストレージのほかにスイッチ、負荷分散、管理といった機能が搭載されている。搭載されるプロセッサのコアは256か512。平均消費電力はすべてのモデルで3.2kW。同程度の性能のCPUを搭載したラックマウント型サーバと比べて、消費電力を2分の1に、設置スペースを3分の1に削減するとともに、ネットワーク帯域は12倍と説明している。
製品モデル | プロセッサ/メモリ(1ソケットあたり) | 合計コア | 最小構成価格(万円~) |
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SM15000-OP | AMD Opteron EE-4365(8コア、64個、Piledriver)/ECC DRAM 8~64GB | 512 | 2840 |
SM15000-XN | Intel Xeon E3-1265Lv2(4コア、64個、Ivy Bridge)/ECC DRAM 8~32GB | 256 | 3660 |
SM15000-XE | Intel Xeon E3-1260L(4コア、64個、Sandy Bridge)/ECC DRAM 8~32GB | 256 | 3170 |
SM15000-64 | Intel Atom N570(2コア、256個)/None ECC DRAM 4GB | 512 | 3060 |
今回新たにVMware製品の仮想環境と専用の外部ストレージ「SeaMicro Freedom Fabric Storage」(ネットワンから提供)に対応している。Freedom Fabric Storageは最大5Pバイトの容量で、DAS形式で接続できる。SM15000の1台だけで“Cloud in A Box”や“Virtual Appliance in A Box”として利用できるとメリットを説明している。
SM15000は、従来の「SeaMicro SM10000」シリーズと同様に独自開発の特定用途向けIC(ASIC)「Freedom Fabric ASIC」のI/O仮想化機能を活用。このI/O仮想化機能でマザーボード上のCPUやメモリ、ASIC以外の部品を90%削減でき、マザーボードをコンパクトにして、消費電力やコストを削減できるという。
Freedom Fabric ASICに実装される「TIO(Turn It Off)」機能を活用することで、使用していないプロセッサとチップセットの機能を止めることができる。マザーボード同士は、1.2Tbpsで相互接続されている。