SAPジャパンは1月16日、顧客情報のマスターデータを管理するソフトウェア「SAP Master Data Services 1.0」の提供を開始した。顧客情報の管理に焦点を当てている。
Master Data Servicesは、企業が稼働させている統合基幹業務システム(ERP)や顧客情報管理システム(CRM)にある顧客データに加えて、TwitterやFacebookといったソーシャルネットワークにあるデータも含めた顧客情報を一元的に管理できるという。
企業内に散在するデータを統合して、重複排除機能でクリーンな顧客データを生成する。さまざまな視点から顧客の行動と好みを洞察して、より親密で長期的な顧客との関係を構築できるとメリットを説明する。iOSやAndroidといったモバイル端末にも対応している。
同社のインメモリデータベースソフトウェア「SAP HANA」を基盤とすることで、ストレスなくデータを処理できるという。ビジネスアナリティクス製品やデータ品質可視化ツール「SAP BusinessObjects Information Steward」の機能も搭載している。マスターデータ管理者や情報システム部門、営業部門、管理部門などさまざまなユーザー向けの画面を用意しており、各ユーザーが必要な視点で顧客情報をリアルタイムに活用できると説明する。