インターネットイニシアティブ(IIJ)は1月21日、中国国内でクラウドサービス「IIJ GIO CHINAサービス」の提供開始を発表した。グループ会社のIIJグローバルソリューションズの上海現地法人であるIIJ Global Solutions Chinaが提供している。
2012年9月30日から試験的に提供し、同日から正式サービスを開始した。仮想化サーバタイプと専有サーバタイプを選択できる。仮想化サーバタイプは、CPU性能やメモリ容量、ディスク容量、OSを選択でき、月額350元から利用できる。サービスの設備は、上海のデータセンター内に設置されており、中国語のほか日本語と英語でサポートされる。
ベースサーバ | Vシリーズ(仮想サーバ) | Xシリーズ(物理サーバ) | ||||
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グレード | V10 | V20 | V40 | V80 | V160 | X240 |
CPU性能指標(ICU) | 1 | 2 | 4 | 8 | 16 | 24 |
メモリ(GB) | 1 | 2 | 4 | 8 | 16 | 48 |
ディスク容量 | 30GB(IP-SAN) | 300GB(RAID1) | ||||
ディスク追加(有償オプション) | 100GB、300GB、500GBの領域を1台のベースサーバに2つまで追加可能 | ― | ||||
NIC | 4 | |||||
ネット接続 | 南北問題解決型 | |||||
OS | CentOSかWindows |
同サービスのインターネット基盤は、中国電信(China Telecom)と中国聯合通信(China Unicom)に接続し、遅延の少ない通信環境を利用できると説明する。これまで両社をまたぐ通信は、遅延や切断が発生することが多くあったという。これは“通信の南北問題”と言われている。
今回のIIJ GIO CHINAサービスでは、IIJなどでより早い接続を自動的に選択して提供される。この方式でのクラウドサービスは、世界初と説明している。
通信の南北問題