IIJ GIO、中国国内で提供開始--“通信の南北問題”を解決

田中好伸 (編集部)

2013-01-21 15:22

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は1月21日、中国国内でクラウドサービス「IIJ GIO CHINAサービス」の提供開始を発表した。グループ会社のIIJグローバルソリューションズの上海現地法人であるIIJ Global Solutions Chinaが提供している。

 2012年9月30日から試験的に提供し、同日から正式サービスを開始した。仮想化サーバタイプと専有サーバタイプを選択できる。仮想化サーバタイプは、CPU性能やメモリ容量、ディスク容量、OSを選択でき、月額350元から利用できる。サービスの設備は、上海のデータセンター内に設置されており、中国語のほか日本語と英語でサポートされる。

IIJ GIO CHINAサービス仕様(※24ICU=6コア×2相当)
ベースサーバVシリーズ(仮想サーバ)Xシリーズ(物理サーバ)
グレードV10V20V40V80V160X240
CPU性能指標(ICU)12481624
メモリ(GB)12481648
ディスク容量30GB(IP-SAN)300GB(RAID1)
ディスク追加(有償オプション)100GB、300GB、500GBの領域を1台のベースサーバに2つまで追加可能
NIC4
ネット接続南北問題解決型
OSCentOSかWindows

 同サービスのインターネット基盤は、中国電信(China Telecom)と中国聯合通信(China Unicom)に接続し、遅延の少ない通信環境を利用できると説明する。これまで両社をまたぐ通信は、遅延や切断が発生することが多くあったという。これは“通信の南北問題”と言われている。

 今回のIIJ GIO CHINAサービスでは、IIJなどでより早い接続を自動的に選択して提供される。この方式でのクラウドサービスは、世界初と説明している。


通信の南北問題

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