4.スマート家電に対するインターフェース
再びフルタイムで在宅勤務することになった私は、今の家電には、使いやすさと便利さが欠けていることにあらためて気づいた。M2Mと次世代スマートフォンは、(台所のものであれ、洗濯室のものであれ)次のスマート家電を補強する役割を果たすことができるかもしれない。スマート家電のアイデアは、未来的イメージとお金の無駄が合体したもののように思えるかもしれないが、スマートフォンから家電を管理できれば、消費者にとってはまったく新たな次元の制御をもたらす。特に、頻繁に旅行にする人や極端に忙しい人にとっては、家電を操作できるのはありがたいはずだ。
EE Timesに最近投稿された、「Connected appliances via M2M, smartphone」(M2M、スマートフォンにつながった家電)という記事によれば、東京に本社を置く組み込みソフトウェア開発会社であるガイアホールディングスは、CEATECで「コーヒーメーカーからエクササイズマシンに至るまでのいくつかのスマート家電」のデモを行っている。彼らのアプローチは、既存の家電に無線モジュールを追加するというものだ。これはスマート家電の機能を手に入れるために、新たに家電を買い直す必要がないということを意味している。また、GEとWhirlpoolはスマートフォンから操作できるスマート家電を発売する予定だ。
私は家で仕事をしているが、最近では、自分のオフィスの2階下にある食器洗い機や洗濯機などの家電を、遠隔から操作できるインターフェースが欲しいと思うようになっている。
5.遠隔患者モニタリングとモバイルヘルスケアの新時代
M2Mとスマートフォンが患者に独立性を与え、往診の費用を抑えられる可能性があることに、私は大いに期待している。ヘルスケア分野におけるスマートフォンとM2Mの活用法はいろいろある。
- 遠隔患者モニタリングは、年老いた患者に自立性を与え、親族には安心を与えられる可能性がある
- スマートフォンを使った喘息モニタリング
- スマートフォンを使った糖尿病モニタリング
さらに、ヘルスケア技術はこれまでユーザーにとって悪夢のような体験だったが、もしM2Mが次世代スマートフォンの標準になれば、ヘルスケア技術は患者やホームケア、病院のフロントなどを獲得し始めることができるかもしれない。
M2M技術とスマートフォンの自然な組み合わせ
次世代スマートフォンにM2Mを採用すると言うことは、スマートフォンベンダーが実装可能なM2Mの共通アーキテクチャが実現するということだ。これが実現すれば、スマートフォンには端末メーカーにも、アプリベンダーにも、ビジネスユーザーにも、一般消費者にも影響を与える、新たな次元の潜在力が備わることになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。