プロセッサの将来を考える--インテルとARM、タブレットとデスクトップ

Mary Branscombe (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎 2013年01月30日 07時30分

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 この記事では、IT業界アナリストMark Anderson氏の2013年に向けての予想について詳しく考えてみよう。プロセッサやIntel対ARMの問題は、結局「コンピュータにどうなって欲しいか」という大きな問題に帰結する。

 「Core」プロセッサが3世代にわたり成功を収めたものの、Intelは取り組むべき多くの問題を抱えている。

 Anderson氏はこの問題を次のように単刀直入に説明し、CPUのビジネス面と技術面の両面からIntelの問題点を挙げた(「携行デバイス」とは、タブレット、大型スマートフォン、ネットブックなど、持ち運べる大きさで終日使えるデバイスのことを指す同氏の用語だ)。

 「Intel: 王の長い治世の終わり。汎用コンピューティングの世界でIntelが力を失うにつれ、このチップメーカーに対する忠誠は失われており、携行デバイスと(QualcommとARMをはじめとする)モバイルチップメーカーが新たな王と王妃になった。多くの観測筋にとって、2013年のIntelはサーバーの部品供給会社に過ぎなくなるだろう。この袋小路から抜け出すための最善の方法は、技術的な才能のある新たな最高経営責任者(CEO)を迎えることだ」

量子の壁

 Intelは今のところ、ラップトップ市場では無敵の存在だが、タブレット人気と19nm以下のスケールにおける物理法則の問題を考えると、同社が5年から10年経った時にどうなっているかはわからない。Intelがトップ人事にプロセッサ技術者よりも経営の専門家を優先するようになったのは、彼らがムーアの法則の壁にぶつかりつつあり、予想よりも早くデナードのスケーリング則を通り過ぎたことに気づいたからかもしれない。

 (ムーアの法則は、ウェハ上のトランジスタの数と、それを製造する工場設備のコストに関するもので、デナードのスケーリング則はそれらのトランジスタの電力効率を前世代のものと同様のレベルに収められるかどうかと関係がある。)

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