#4:計画を練る
優れた計画は、たいていのプロジェクトにおいて成功の礎となるはずだ。また、計画を書き出しておけば、いつでも参照できる。まずはゴールを明確にするところから始めよう。先行きの見えない状況においては、ゴールこそが進路を外れないようにするための道しるべとなる。例を挙げると「この新しいソフトウェアを使いこなすことで、これが進捗の足を引っ張るツールではなく、生産性を引き上げるためのツールとなるようにしよう」といった具合である。ゴールを詳細かつ明確にイメージしておけば、迷走することなく、モチベーションを維持していけるというわけだ。
#5:何らかの「真実」を見つけ出す
先延ばしの元となっている怠惰な考えを洗い出し、それに向き合う準備が整ったのであれば、そういった負の考えをぬぐい去るような真実を見つけ出してほしい。例えば、「こんなことは絶対に身に付けられない」といつも思っているのであれば、「私ならできる」とか「他の人が身に付けられるのであれば、私にもできるはずだ」と自らに言い聞かせることだ。これは実際に単純かつ明白な真実なのである。また、何らかの作業をするうえでのフラストレーションを中和するのであれば「私はチームプレーヤーになるために、この作業を行うのだ」とか「上司は、この作業に適任なのは私だと考えている」と自らに言い聞かせるのもよいだろう。
#6:ゴールを実行可能な一連の小さな手順に分割する
ここまでで、作業に思いを巡らせ、先延ばしにしている原因を直視し、負の考えに対処したことになる。次に、作業を完遂させるうえで、その開始時期を決定するとともに、実行可能な手順に分割した計画を立案する必要がある。こういったものを紙に書き出し、スケジュールを作成し、コミットするのだ。その後、各作業がどのようなものになるのか、つまり作業ごとに、いつ、どこで、誰とどういった議論をし、どれくらいの時間をかけるのかといった具合に、想像力を駆使してイメージを膨らませるわけである。
#7:障害を予想する
作業計画を立案したのであれば、今後発生するであろう難問や障害を大局的な見地から予想してほしい。例として、締め切りの迫っている他のプロジェクトを持ち込まれるといったことが挙げられる。主たる作業を進捗させつつ、こういった難問に取り組むにはどうすればよいのだろうか?考えられるシナリオすべてを洗い出し、当初の計画を遂行していくための戦術を用意しておくわけだ。場合によっては、あなたの取り組みをサポートしてくれる人を見つけておき、定期的に報告するのもよいだろう。