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本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。
今週は、マカフィーのジャン・クロード・ブロイド代表取締役社長と、富士通の川妻庸男 執行役員常務の発言を紹介する。
マカフィーが1月23日、都内ホテルでメディア関係者を対象とした懇親会を開いた。ブロイド氏の冒頭の発言は、その懇親会の挨拶の中で、日本法人としての業績に言及したものである。
ブロイド氏によると、日本法人の業績として、2012年は売り上げを前年に比べておよそ12%伸ばし、2ケタ成長を記録。IDC Japanによると、2012年の国内情報セキュリティソフト市場の伸びが前年比3.9%増だったことから、「市場の伸びを大きく上回る成長を果たすことができた」と胸を張った。
ちなみに、ブロイド氏が日本法人の社長に就任したのは2011年10月1日。したがって2012年は同氏にとって初の通年決算となるだけに、胸を張りたくなるのは当然だろう。
実は、外資系日本法人の場合、親会社との関係から日本法人の業績については非公開のケースが多いが、ブロイド氏は売り上げの伸び率を明言することで、自社の好調ぶりを伝えたかったのだろう。経営トップとしての自信と覚悟を感じた発言だった。
さらにブロイド氏は冒頭の発言にあるように、好業績の要因にも言及した。中でも興味深かったのは、インテルの子会社になったことを要因の1つに挙げた点だ。同氏によると、「2つの面で非常に強力なイメージアップにつながった」という。そして2つの面をこう説明した。
「1つは、常にテクノロジーの最先端を行く企業であることをこれまで以上に強く印象づけられるようになった。そしてもう1つは、財務基盤がしっかりした企業としてのイメージが定着した。こうしたイメージアップとともに高品質な製品・サービスを提供していくことで、2012年はしっかりとした手応えを感じることができた。今後もこの勢いを加速していきたい」
筆者の記憶では、ブロイド氏がメディア関係者の前で話すのは、昨年7月に同社が開いたインテルとの共同開発製品の発表会見以来のことだ。その会見での同氏の発言も当時の本コラムに記したので、関連記事を参照いただくとして、当時の会見ではインテルのことについて共同開発製品に関連する話以外は触れなかった。その意味では、今回は懇親会ということもあるのか、企業イメージに関わるわかりやすい話を披露したのが印象的だった。
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