2億1580万台:サムスンのスマートフォン出荷台数(2012年)
WSJではIDCのデータを引用しながら、「ほぼすべてがAndroid OS搭載端末」「サムスンの世界シェアが昨年39.6%に達し、アップルの1億3680万台/25.1%を大きく引き離した」などとしている。ちなみに2011年の世界市場シェアは両社とも約19%ずつだったそうだ。
40.2%:Androidスマートフォン全体に占めるサムスン製品の割合(2012年第4四半期)
こちらもIDCのデータで、2位の中国ファーウェイのシェアはわずか6.6%。また、通年では首位のサムスンと2位以下の差は2億台弱ということで、Android陣営のなかでどれほどサムスンの存在が大きくなっているかもはっきり伝わってくる。
なお、米Androidスマホ市場については、2010年12月には19.1%に過ぎなかったサムスンのシェアが2年後にはほぼ倍増の37.8%まで増加、2位はHTCで17.5%だとするコムスコアのデータがAdAgeで紹介されている。
600億ドル以上:サムスンのAndroid端末売上(2012年、タブレットも含む)
前年の2011年は300億ドル前後。
80億ドル:グーグルのモバイル関連の売上(年間ベース、2012年秋時点)
この数字は、モバイル広告の売上に加えてAndroid端末からの音楽やビデオコンテンツの売上も含まれる。なお、AdAgeには「2012年に世界のモバイル広告売上の半分以上がグーグルのもの」だったとするeMarketerのデータが掲載されている。
10%以上:サムスンがグーグルから受けとる売上の分け前
これはサムスン製端末経由で上がった売上から得る手数料(?)の比率。
7100万回以上:サムスンのTVCMのオンライン試聴回数
そのCMを下に埋め込んでおく。この数字は、行列に並んだiPhone購入希望者を揶揄した「Galaxy S III」のCMのオンライン視聴回数で、Visible Measureの調査結果による。データを紹介したAdAgeは、このCMを「2012年に2番目によく観られたバイラル広告動画」と表現した。
「われわれの分け前を増やせ」と言われたら
次はグーグルからみて厄介な問題になりそうな点を挙げていこう。
モバイル関連の売上について「サムスンの分け前を増やせ」と言ってくる
この点については、iOS端末関連の広告売上について「グーグルからアップルに年間10億ドル程度が支払われている」とする金融系アナリストの推定が今月半ばに公表されていた。
飛ぶ鳥落とす勢いとなったサムスンが、「われわれにもアップル並みの支払いを」と言ってくるとしても一向に不思議はないだろう。
「他メーカーより先にAndroidの新バージョンを提供してほしい」と要求してくる
「独自に選んだアプリの搭載をもっと許可してほしい」と言ってくる
これらはグーグルがアプリと端末の互換性維持のために実施している認証テストに関係する部分。グーグル側の許容範囲を超えているようだと、Google Playやその他のモバイルサービスが使えなくなってしまうという。