インテルの描く未来:モバイル機器からウルトラブックまで--Fab 28で製造されるのは? - (page 2)

David Shamah (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章

2013-03-01 07:30

スマートフォンのリファレンスデザイン

 Intelのコーポレートバイスプレジデントであり、マイクロプロセッサおよびチップセット開発のゼネラルマネージャーであるRoni Friedman氏は、Intelが向こう数カ月のうちに、イスラエルで設計した、高性能スマートフォン向けの新プラットフォームをリリースする計画だと述べている。

 このプラットフォームは、Intelの「Hyper Threading」テクノロジを採用したデュアルコアの「Atom」プロセッサを搭載しており(「Atom Z2580」プロセッサプラットフォーム)、現在市場に出回っている、Intelチップ搭載スマートフォンで採用されている「Atom Z2460」(「Medfield」)プロセッサよりも高速であり、高いパフォーマンスを発揮するという。なお、これらのプロセッサもFab 28で製造される予定だ。

 新しいリファレンスデザインには、デュアルコアのグラフィックエンジンも搭載されている。Friedman氏によると、このプラットフォームはハイエンドの携帯電話から、極東地域やアフリカ地域のローエンド市場に特化した携帯電話に至るまでの、さまざまな携帯電話で採用されるという。実際、このプラットフォームを採用した最初の携帯電話は、最大1.2GHzの駆動周波数となっており、1080pのHD動画撮影機能と5メガピクセルのカメラを搭載し、インドとケニアで販売されている。

 ただ、モバイルハードウェアにおけるプレゼンスを強化しているとはいうものの、Intelは次世代のコンシューマー向け技術ブランドになろうとしているわけではない。Eden氏は、2012年末にテルアビブで開催された会議で語ったことを明確化し、Intelはリテール市場で自身をブランド化するつもりはなく、リファレンスデザインの開発に引き続き専念し、ハードウェアの製造は他社に任せるという姿勢を現在でも変えていないと述べている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  5. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]