フリードマンはこのコラムの締めの部分で、クレイトン・クリステンセンがMIT・ハーバード主催のカンファレンスで講演し、「現在の大学が1960年代のGM——トヨタをはじめとする日本製の自動車が米国市場に押し寄せる前のGMといかによく似ているか」という話をしたと書いている。
『イノベーションのジレンマ』など数多くの著作もあるハーバード・ビジネススクール教授のクリステンセンが、「広告収入に頼るメディア業界に続いて、MOOCのようなものが登場した高等教育の世界でもまもなくdisruption(破壊)が起こる」と考えている。
そのことについては、2月にWIREDに掲載されたクリステンセンのインタビューと、別に公開されたエッセイのなかで詳しく論じられている(註6、7)。
「『破壊的イノベーション』の理論がどう高等教育の世界に適用できるか」を説明したこのエッセイは、なかなか興味深い。
しかし、ざっくりとした説明だけでも一仕事になりそうなので、こちらはまた別の機会に。ここでは「あのクリステンセンもMOOCに大注目」という点を覚えておいていただけたらと思う次第である。
(文中一部敬称略、次ページに註をまとめています)
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