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ビッグデータ活用でマーケティングを支援するソフトバンク

田中好伸 (編集部)

2013-03-15 11:26

 ソフトバンクグループはデータ分析基盤としてオラクル製品を導入、稼働させている。日本オラクルが3月14日に開催したイベント「Oracle Big Data Forum」で、ソフトバンクグループがどのようにデータを分析、活用しているのかが明かされている。

 ソフトバンクグループの主要3社となるソフトバンクモバイル、ソフトバンクテレコム、ソフトバンクBBが導入した。稼働させているのは、「Oracle Big Data Appliance」「Oracle Exalytics」のアプライアンスとデータ検出ソフトウェア「Oracle Endeca Information Discovery」の3つ。この3つを組み合わせて稼働させているのは日本で初めてであり、オラクル製品の導入事例の中でも世界最先端の取り組みだという。

 ソフトバンクモバイルは、2012年7月から周波数が900MHz帯、いわゆる“プラチナバンド”での通信サービスを提供している。プラチナバンドを活用することで、同社の通信サービスによく言われる「つながらない」を解消したと言われている。


柴山和久氏

 だが、ソフトバンクモバイルの柴山和久氏(モバイルソリューション本部 情報企画統括部)は「データを解析することで、データ接続率を向上させている」と説明。基地局を効率的に展開するために、データを解析してつながりやすさを向上させる施策だ。

 データ解析では「(通信可能な)エリアを充実させるため、お客さまの視点で情報を収集、解析して費用対効果の高いエリア対策を実現する」ことを目的にした。例えば、携帯電話やスマートフォンの通信感度を示すバーが3本あったとしても、実際にはつながりにくいといった状況を改善するためだ。

 データの収集では、iPhoneやAndroidスマートフォンから通信キャリアや位置情報、端末が圏内にあるのか圏外にあるのか、実際に通信できる状態なのかどうかといった情報を集めた。これには、所有する個人や端末が特定される情報は含まれていないという。これらのデータは月間で3億件もの規模と説明している。得られた端末のデータは、地図情報とあわせて解析されている。地図情報とあわせて解析されるデータは1日で300万件、月間で1億件としている。

 データを「毎日解析することで、通信エリアの強みと弱みを把握している」(柴山氏)。柴山氏は、このデータ解析について「数少ないサンプルによるものではない」と説明。実際のデータから毎日同じ地点を解析するなど、継続的に展開しているという。

 こうした施策によって、スマートフォンのデータ接続率は全国で96.8%であり、ほかの2社の96.3%と95.9%を上回っている(数値は3月10日時点)。地域別にみても、東北と北陸以外の7地域で接続率はトップとなっている。

 同社のデータ接続率は、駅や大学、ショッピングモール、コンビニ、ホテル、百貨店などのランドマーク、つまり人が集まる場所でもナンバーワンを獲得している。(3月7日時点で)「ゴルフ場とスキー場で接続率は2位となっているが、これも1位になることが分かっている。データを解析することで予測できている」(柴山氏)

 つながりやすさは機械的に解決されたとして、実際のユーザーは電波の改善を実感できているか? ソフトバンクモバイルはここでもデータを解析することで、ユーザーの満足度調査に乗り出している。対象となるのはTwitterのつぶやきだ。

 2012年3月~2013年1月の期間を対象にして約7200万件のつぶやきを解析。「iPhone」「りんご」「ケータイ」「乗り換え」などのキーワードを元に自然言語処理を施し、そのつぶやきがポジティブかネガティブか、感情を分析した。

 その処理基盤としてオラクル製品を活用している。データの取得にBig Data Appliance、データの構造化と体系化にデータベース専用機「Oracle Exadata」、データの分析と可視化にExalyticsとEndecaを使っている。これらの仕組みからは、ユーザーの実感としてポジティブかネガティブかの傾向が分かるだけでなく、データを深く掘り下げることで、具体的にどんな言葉でつぶやかれているかも把握できる。

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