一方、インテルの吉田和正社長は、コンシューマーPC市場に向けた取り組みなどについて説明した。
冒頭、吉田社長は「年初に、今年はAudacious Yearになると宣言した。過去のしがらみにとらわれずに外に向かってやっていくことが大切であり、日本から、日本のパートナーとともに、最新の利活用シーンを世界に発信していく最初の年となる。
2013年は、より優れたユーザー体験を実現する年になる」と切り出した。
インテルの吉田和正社長
さらに「技術とプラットフォームの上に、新たな利用提案をしていくのがインテルの役割。インテルは、PCの領域にフォーカスしているのではなく、ITによって、社会の課題を解決していく企業である。顔認識やゼスチャー認識などは、実用化の段階が近いものになっている。医療分野では、ゼスチャーにより手を触れずに端末を操作できるようになれば、院内感染を防ぐ意味でも効果的であるという声もいただいている。こうした事例を日本から発信させていきたい」などとした。
インテルでは、認識技術を活用するためのPerceptual Computingに関するSDKを提供。ISVなどで認識技術を採用した各種アプリケーションが開発されていることを示した。
また「最新の技術は、まずはUltrabookに搭載されることになる。そうしたサイクルを作っていきたい。また、Ultrabookは、コンバーチブルに加えて、着脱式のレタッチャブルが登場している。今後はこうした新たなフォームファクターの製品も広く紹介していきたい」などと語った。
さらに、インテル マーケティング本部リテール統括部の井田晶也統括部長は、春商戦における取り組みとして、「新しい体験」をキーワードにした提案を加速していく姿勢を示した。
井田統括部長は、春の新生活に向けて、Ultrabookの利用シーンを訴求するマーケティングキャンペーンに取り組むとし、「新しい体験とは、Ultrabookを購入したユーザーが、Happy、カッコいい、使いやすい、助かった、驚いた、褒められたという言葉が出る体験をすること」と、キャンペーンの狙いを示した。
具体的な施策として、4月30日までの期間限定で開催する「幸せカモン!キャペーン」や、入学式が開催される4月上旬までの期間を対象にした「駅中タッチ&トライイベント」や「街頭サンプリング」の展開。さらには、3月31日までに「Welcome to Your Ultrabook~プレミアム・ソフトウェア・キャンペーン~」を開催し、ソフトウェアを通じて、Ultrabookの使い方を訴求。
Ultrabook購入者を対象に、抽選で4800人にインテルが厳選したソフトウェアのダウンロード用IDをプレゼントする。ソフトウェアのプレゼントキャンペーンに関しては、4月以降も別のコンテンツに変更して継続する予定だという。
そのほか、ゴルフ業界のインターネットメディアと連動したUltrabook活用術の情報提供や、PC女子部とインテルの公式Facebookページとの連動により、女性向けビューティーグッズをプレセントするキャンペーンも行う。
「Start with Ultrabookから、Stay with Ultrabookへと進化させ、いつもUltrabookがそばにある生活を実現したい。上半期もUltrabookに関する様々なキャンペーンを実施していく」(インテル マーケティング本部リテール統括部の井田晶也統括部長)とした。