では、Dellはどこに向かって進もうとしているのだろうか?
- PC業界でより積極的な姿勢を取り、競合他社よりも賢く立ち回ったり、彼らを出し抜こうとする、あるいは少なくとも価格面で勝とうとする。
- 企業向けサービスに今まで以上に注力する。今回の買収の背景にはこういった意図があると示唆する人もいるものの、Dell自らがこの道を切り開いていけるかどうかは不明である。
- もう1つの可能性はモバイル分野である。Dellは既にこの市場に足を踏み入れ、うまくいかなかったためにすぐに撤退したという過去がある。
- 上記戦略のいずれか、またはすべてを組み合わせる。
こういった選択肢はいずれも簡単なものではない。2000年代初期のPC市場は、現在のポストPC時代から見れば、さまざまな点においてずっと簡単かつ明確なものとなっていた。さらにDellにとっての問題を少なからず複雑にしているのは、同社がPC業界のトップに君臨しておらず、ポストPC時代のビジネスにおけるけん引力を発揮できていない点である。
Dellがどの道に向かって進んでいこうとも、同社の今後の展開から目を離すことはできないだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。