オフショア開発と問題解決の糸口
繰り返しになりますが、海外リソースを活用したソフトウェア開発のことをオフショア開発と呼びます。オフショア開発は仕事の分業体制が確立している米国からはじまり、英語を共通言語としているインドが開発拠点の中心となり現在も拡大傾向にあります。日本もIT不況を境にオフショア開発が活発になり、コスト低減、エンジニア確保などの利点からプログラミングフェーズに強みを持つ中国を中心に拡大しています。
しかし発注側の日本企業、受注側の海外企業間で問題は発生しています。ソフトウェア技術者ネットワーク(S-open)オフショア開発研究会の調査によれば、特に双方が問題視する項目は1. コミュニケーション・文化の相違、2. 仕様伝達・変更管理3.プロジェクト管理・人材確保が中心となっています。

表1 日本・中国・インドソフトウエア開発上の相違点
表1の通りオフショア開発がうまくいかない問題点として、言葉や文化、商慣習の相違、雇用問題など一筋縄ではいかない根の深いものもありますが、今後コスト削減、リソース確保を求め、国別のポートフォリオ化が進むオフショア開発を効率的に発展させていくには、これらの問題を解決していかねばなりません。
そこに現れるのが「ブリッジSE」という存在です。