超巨大メディアの「ワイルド自社広」から日本の広告業界を変えていく
今後、マーケティングイノベーション室は何を目指していくのか。友澤氏は、こう語っている。
「今後も半年に1回、できれば3カ月に1回くらいは、このようなワイルド広告を手掛けていきたいですね。『あの広告施策は素晴らしい』と思ってもらえるものを、どれだけ作っていけるかが勝負です」(友澤氏)
この自社広告を通じて、新たな指標を含めたデータを収集していき、新たな広告商品へつなげていきたいとしている。
「媒体社として新しいことをやっていくと今までなかったデータがどんどん溜まっていくので、そのデータを、広告商品に生かしていきます。また、各サービスの中に、個別最適で合わせ込んでいきます」(友澤氏)
友澤氏はこれまで、自らが所属する企業の広告宣伝・マーケティングを務めてきたのに対し、ヤフーでは媒体社として何ができるかを追究していこうとしている。
「Yahoo! JAPANは日本の中でも超巨大メディアと言えます。他社で広告を出していた頃からそう思っていました。Yahoo! JAPANの中で新しいことをやって実証されれば、それが他の媒体にも広まって、デファクト(スタンダード=事実上の標準)になっていくのではないかと期待しています。それはユーザーにとってもインターネットが楽しくなることだし、もちろん広告主にも利点がある。自社のためだけでなく、皆のためになると思います」(友澤氏)
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