- データファイルの監査。重要性の高いファイルは監査対象にすべきだ。ファイルの監査とは、そのファイルへのあらゆるアクセスが記録されるということを意味している。これには、サービスアカウントからの自動的なアクセスや、SFTPなどのほかのプロセスからのアクセスも含まれる。
- ログファイルにアラートを設定する。これは、8番目の項目に関連した話だ。監査ログ、システムログ、イベントログには、ファイル、共有リソース、アカウントに対する不正なアクセスや怪しいアクセスがあった場合、アラートが送られるような設定を行うべきだ。ハッカーは、自分の行動を隠すためにログファイルを削除する場合が多い。ログファイルの存在をチェックするだけでも、この種の行動に対する警戒になる。
- アプリのダウンロード元を、信頼できる1つのサイトか、社内のアプリストアに限定する。正規のアプリストアでは、アプリに対して何らかの承認プロセスがあるものだ。そのプロセスの一部として、マルウェアについてもチェックされている。サイトの中には、不十分なチェックしか行っていないところもある。防御として一番いいのは、ユーザーに対して推奨アプリストアをリストアップするか、社内ユーザーが使用するアプリを選べる、社内向けアプリストアを作ることだ。
セキュリティ侵害の97%は、基本的な対策(パスワードやアンチマルウェアソフト)や中程度の対策(ファイアウォールやVPN)によって防ぐことができる。自分の会社のネットワークに、簡単に攻撃対象になってしまうようなデバイスを存在させてはならない。定期的なセキュリティチェックと監査によって状況を把握することができるはずだ。最高のセキュリティ対策は、第三者のセキュリティコンサルタントだということを忘れないでほしい。
BYODは恐れるようなことではない。仕事環境を強化するためには、やらなくてはならないことだ。セキュリティ問題のためにBYODのような有益なものを潰してはならない。ユーザーを教育し、優れたセキュリティコンサルタントを見つけて支援を受け、やるべきことを果たそう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。