エリソンCEOと孫社長「インフラとしてのクラウド」を強調--Oracle CloudWorld Tokyo - (page 2)

大河原克行

2013-04-09 12:48

 その上でEllison氏は「クラウドサービスで、これらの特徴を揃えているのはOracleだけである。クラウド時代における当社の競合相手は、IBMやSAPではなく、AmazonやSalesforce.comになる。われわれにとっては、新たな競合相手が登場し、顧客にとっては新たな選択肢ができた」と説明。Oracle Cloudの強みを強調しながら、同社が置かれている立場などについて言及した。

 また、カスタマーエクスペリエンス向上を支援するクラウド型アプリケーション「Oracle RightNow Cloud Service」の最新版を発表。新機能として「Oracle RightNow Policy Automation」が追加された。これにより、複雑な業務要件の設定や更新、管理の自動化を支援することができるという。

 Ellison氏は、データベースの新版となる「Oracle Database 12c」は、30日以内に出荷することを示しながら、「クラウドコンピューティングに向けたセキュアなマルチテナントのデータベース。独立した“プラガブルデータベース”によりセキュアな環境を実現し、メモリやバックグラウンドプロセスを共有でき、フラグイン、アンプラグも実現できる。高速化もでき、シンプルなものでもあり、Salesforce.comのように、アプリケーションに変更を加えることがない」とそのメリットを強調。「Oracle Database 12cは理想的なもの。コードを変えることなく、既存のシステムをExadataなどに集約でき、コスト効率も高く、信頼性も高い」(Ellison氏)

Ellison氏はデータベースの新版となる「Oracle Database 12c」は30日以内に出荷することを示した
Ellison氏はデータベースの新版となる「Oracle Database 12c」は30日以内に出荷することを示した

 約50分間、講演をしたところでEllison氏は「私の親しい友人を呼びたい」として孫氏を東京会場の壇上に迎え入れた。Ellison氏は「米Sprintで米国の通信費用を下げてほしい」とジョークを交えて孫氏と挨拶。孫氏は「頑張りたい」と応えた。

Ellison氏は「米Sprintで米国の通信費用を下げてほしい」とジョークを交えて孫氏と挨拶した
Ellison氏は「米Sprintで米国の通信費用を下げてほしい」とジョークを交えて孫氏と挨拶した

 孫氏は講演の中で、Steve Jobs氏と交友を深めたきっかけがEllison氏にあることを披露。「Larryが私とSteveを自宅で呼んで、桜の木を見ながら、将来のコンピュータの世界について議論をした」などと語った。Ellison氏は「ソフトバンクとの緊密な関係をこれからも続けていきたい」と明かしている。

 ソフトバンクは、Exadataを導入することで、ITコストを4分の1に下げて、10倍に速度を高めた実績があり、すでに50以上のプロジェクトでオラクル製品を使用しているという。

 孫氏は「オラクルは日本にとっては黒船かもしれない。しかし、日本を愛するということは、すべて日本製品を使うことではない。世界で最も進んだスタンダード製品を使い、日本の新たな時代を切り開いていくことが大切である。海外の優れた製品を使うことで開国をし、日本の力を強めて、世界に打って出ることが、私の基本的な考え方である」などとオラクルを採用した理由を語った。

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