アイキューブドシステムズは4月11日、ブラウザやメーラーなどの機能を持つモバイルアプリ「CLOMO SECURED APPs」に、アプリ間でセキュリティの高さを維持したままデータをつなぐ機能「Enterprise AppBus」を追加した新版を開発し、同日から提供を開始したと発表した。
モバイルアプリによる情報漏えいのリスクを低減する。今後は、CLOMO以外のユーザー企業が開発したアプリとも連携できるようにするため、拡張機能の仕様開示とSDKの提供を予定しているとしている。
CLOMO SECURED APPsシリーズは、スマートデバイスを導入する企業がよく利用する「ブラウザ」「ファイル共有」「メーラー」「共有アドレス帳」「カレンダー」の5種類のモバイルアプリで構成される。メーラーからブラウザなど、アプリ間の連携を安全にできるようにしたのが新版の特徴だ。
各アプリには、情報漏えいを防ぐためのリモート管理機能やデータ保護の仕組みがある。今回の機能強化は、こうしたデータ保護の機能を維持しながら、CLOMO SECURED APPsシリーズで安全にデータを利用できるよう仕様を策定、実装。セキュリティを高い水準で維持しながら、利用場面の幅を拡げられるようにした。
導入した場合の利用イメージとして、同社は以下の例を紹介している。
- 取引先からのメールに添付された資料を、一般アプリへのコピーを禁止しながら共有ファイルアプリに保存して閲覧する
- カレンダーに入力されたURL情報をSafariへのコピーを禁止しつつ、専用ブラウザに連携して閲覧する
- 不正なサイト閲覧を防ぐため、Safariでの閲覧を禁止しながら、共有されたPDFなどに含まれるURLを不正なサイトを検出するブラウザで閲覧する