--Cisco SystemsなどもSDN戦略を進めています。Ericssonの差別化は?
3つある。1つ目はオープン性。先に述べたように、Ericssonおよびサードパーティーのアプリケーションが動く。2つ目は、垂直型のノードから水平型にも対応する新世代OSSだ。これによりエンドツーエンドでの管理が実現する。3つ目は、既存のシェアだ。(Ericsson Cloud Systemが動く)Blade Systemはモバイルコアの40%で利用されている。すでにオペレーターのシステムでわれわれの機器が利用されており、これを仮想化に変えていくことは簡単だ。
--クラウドで懸念事項に挙げられる障害については、どう取り組むのですか?
われわれが構築しているのは、通信業界向けの「テレコム級」クラウドだ。テレコムオペレーターのネットワークは高品質、高い信頼性で知られている。クラウドでも同じハイエンド級が求められており、Ericssonのクラウドソリューションは99.999%の可用性を維持する。これにより、高い信頼性を必要とする新しいアプリの誕生も期待できる。
オペレーターの多くが仮想化の進展に期待している。信頼性などの懸念から注意深い姿勢をとるオペレーターもあるが、技術的にみてクラウドが将来の方向性であるという点についてはわれわれの顧客は口をそろえて同意している。
われわれは可用性や信頼性、セキュリティで最先端の取り組みを展開しており、テレコム級のクラウドを実現できると確信している。