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オラクル、新RISCプロセッサ搭載のUNIXサーバ「SPARC T5」--“ラリーの法則”で進化

田中好伸 (編集部)

2013-04-16 11:30

 日本オラクルは4月16日、RISCプロセッサの新版「SPARC T5」を搭載するUNIXサーバの「SPARC T5」シリーズと「SPARC M5」を搭載する「SPARC M5-32」の国内での提供を開始した。米国では3月26日に発表されている。

 プロセッサのSPARC T5は2012年10月のイベントですでに発表されている。搭載するコアの数は、前版となるSPARC T4の2倍となる16個。SPARC T5のプロセッサ間リンクは7本、また8ソケットのプロセッサを直結できる構成となっている。この仕組みで遅延(レイテンシ)を低く抑えることができるという。

SPARC T4サーバはエントリモデルに

 処理できるスレッド数は前版の2倍となる128。メモリ帯域は2.5倍だ。SPARC T5プロセッサを8個搭載するサーバの「SPARC T5-8」を現行のサーバ「SPARC T4-4」と比較すると、メモリ帯域は5倍、I/Oの帯域は4倍、メモリ容量は2倍となる。

 SPARC T5-8のコアは128、処理するスレッドは1024。メモリは最大4Tバイトまで搭載できる。メモリ帯域は1秒あたり1Tバイトであり、システムの帯域は1秒あたり1.2Tバイト。秒間のI/Oは320万となる。

 日本オラクルの大曽根明氏(システム事業統括 ソリューション・プロダクト統括本部 プロダクト・マネジメント・オフィス プロダクトビジネス推進部 チーフテクノロジスト)は、プロセッサの性能向上から「システム全体の性能が向上した。SPARC T5-8のアプリケーション性能はSPARC T4-4の5倍になる」と、今回の性能向上の意義を説明。SPARC T5サーバは「ミッドレンジサーバを再定義するもの」と表現し、SPARC T5-8を導入すれば、「さらなるシステム統合を促進させる」ことができるという。

 T5シリーズの投入で、SPARCサーバのラインアップは拡充する。これまでのSPARC T4シリーズはエントリモデルとなり、SPARC T5シリーズはミッドレンジ、SPARC M5-32はハイエンドという構成になる。提供開始となったSPARCサーバの主要スペックと価格は以下の通り。

新SPARCサーバ主要スペック
T5-1BT5-2T5-4T5-8M5-32
プロセッサSPARC T5(3.6GHz)SPARC M5(3.6GHz)
プロセッサ数124832
最大コア数/スレッド16/12832/25664/512128/1024192/1536
DIMMスロット1632641281024
最大メモリ256GB512GB2TB4TB32TB
ドライブベイ268832
高さ(U)ブレード3581キャビネット
税別価格273万6091円~583万552円~1604万8592円~2912万7074円~6593万7553円~

コストパフォーマンスでも競争するSPARC M5-32

 SPARC M5-32は、現行のハイエンドサーバ「SPARC Enterprise M9000」をリプレイスすると大曽根氏は説明。SPARC M5-32は最大32Tバイトのメモリを搭載できるが、これを他社のハードウェアで実現しようとすると「マルチラックになる。SPARC M5-32はキャビネット1つで実現できる」と、ハイエンドサーバであるSPARC M5-32の優位性を強調する。

 32のプロセッサを搭載できるSPARC M5-32はコア数にして192、処理できるスレッドは1536、メモリの帯域は1秒あたり1440Gバイト。その性能は「従来機種の約10倍」(大曽根氏)になる。搭載できるメモリは32Tバイトまで。この規模について大曽根氏は、「多くのユーザー企業で稼働しているデータベースをインメモリで実行することも可能」と表現している。

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