クロック周波数3.6GHz、プロセッサコアを6個有するSPARC M5プロセッサを最大32個、6コア共有L3キャッシュを48Mバイト搭載。プロセッサあたり最大48スレッドを同時並列に処理し、システムあたり最大1536スレッドまで拡張できる。
飯尾光國氏
SPARC T5を4個搭載するSPARC T5-4
日本オラクルの執行役員でシステム事業統括の飯尾光國氏は、日本市場での取り組みを説明。「国内の2500社のSPARCユーザーに対するTCO(総所有コスト)削減提案、競合サーバ上でオラクルのアプリケーション、データベース、Javaを動作させているユーザー企業に対する提案、世界最速で動作させ、80%減のプライスパフォーマンスの提案ができることを生かした競合他社からのリプレースを狙う。ソフトウェア・イン・シリコンによる高性能、一元的な管理、そして優れた価格性能という3つの特徴を生かして、ミッションクリティカル市場を大きく変えていきたい」
国内では、18社とのパートナー企業と連携。会見では6社がコメントした。
伊藤忠テクノソリューションズの常務執行役員の大久保忠崇氏は、「SPARC T5をミッションクリティカル分野で活用し、Solarisとの親和性、オラクルソフトウェアとの親和性を生かして展開したい」と語り、NTTデータ先端技術 オラクル事業部 副事業部長の堀尾俊明氏は「高信頼性、高可用性、高性能を実現できるIT市場のトレンドにマッチした製品」と評価した。
新日鉄住金ソリューションズ 業務役員の大坪武憲氏は「ハードとソフトとの組み合わせで顧客に満足してもらえるソリューションを提供することができる」と語った。TIS 常務執行役員の岡本安史氏は「性能向上、仮想化対応という点でもすばらしいプラットフォーム。垂直統合の流れの中で短期間に構築できるプラットフォームでもある」と説明した。
東芝ソリューション プラットフォームソリューション事業部 事業部長 山田邦夫氏は「当社が得意とするミッションクリティカル領域、大規模データの高速処理や性能と信頼が求められるクラウド基盤の中核を担うものになる」とコメント。日立システムズ マネージドサービス事業グループ部長の武藤博信氏は「顧客からも歓迎されている製品。今後も倍々での性能向上を期待している」などとした。
NTTデータからは、三井住友海上あいおい生命保険でT5サーバの導入を検討していることが明らかにされた。富士通へのOEMについては明言を避けた。
国内ではパートナー18社が販売する(4月16日現在)
パートナー各社の関係者とオラクル関係者