データサイエンティストは「スーパーマン」?
デロイトアナリスティックシニアアドバイザーのトーマスH.ダベンポートによると、データサイエンティストは、そもそも、ビジネス特化型SNSであるリンクトインとフェイスブックでデータ分析の責任者を務めていた人が2008年に考案した造語だそうです。
またダベンポートは自身の論文の中で、「データサイエンティストとは、ビックデータの世界で何かを見出そうとする、好奇心旺盛で、訓練も積んだ上級専門職」のことであると定義しています。もっと、同じ論文中で「21世紀で最もセクシーな職業(the sexiest job of the 21st century)」という言い回しをし、その言葉が一躍世界中に広まったので、「データサイエンティスト=セクシー」というイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。
セクシーであるかはさておき、戦略やマーケティングに長け、プログラミングにも長け、ビックデータをうまく扱って解析し、膨大なデータの塊からひらめきと思いがけない発見を成し遂げ、ビジネスを飛躍的に発展させる、いうなれば「スーパーマン」のような存在と思われているのは確かです。
しかし、そのようなスーパーマンは果たして本当に存在するのでしょうか? もちろん世界は広いので、スーパーマンのようなデータサイエンティストとなることのできる超優秀人材は“どこか”にはいるかもしれません。ただ、果たして、日本に、私たちの身近に、職場に、存在するものなのでしょうか?