エンバカデロ・テクノロジーズは4月22日、PC、タブレット、スマートフォン向けネイティブアプリケーションを開発できるツール「RAD Studio XE4」を世界同時に発表した。日本では、4月23日に販売を開始する。
RAD Studio XE4を構成するのは、新たにiOS向けネイティブ開発を実現した「Delphi XE4」、C++11に準拠したWindows/Macクロス開発C++環境「C++Builder XE4」、「HTML5 Builder」の3製品。
RAD Studio XE4で開発したアプリケーションは、スクリプト言語や仮想マシン(VM)などのように実行時の中間処理を伴わず、ハードウェア上で直接実行される。Windows、Mac、スマートフォンなど異なる機器で動作するアプリケーションを開発できる多くの開発ソリューションは「ネイティブコードではないため、パフォーマンスが劣ったり、デバイスのすべての機能を利用できなかったりといった制約がある」という。
RAD Studio XE4は、マルチデバイスをサポートしながら、ネイティブコードを用いることで開発者がそれぞれのデバイスの性能を生かしたアプリケーションを構築できる。Delphi言語で新たにARMコンパイラを搭載。iPhone、iPod touch、iPad向けの開発を可能にした。
Windows、Mac、スマートフォンなど異なる機器で動作するアプリの開発をサポート。マルチデバイスに対応したコンポーネントフレームワーク「FireMonkey」が、デバイスごとに最適化されたコードを実行する。これにより、開発者は、共通のフレームワークを用いて複数デバイス向けに、単一のコードベース、単一のプロジェクトチームで開発できる。