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アナリストの視点

タブレット端末がPOS市場の脅威にも--リテールソリューション市場の動向と戦略展望 - (page 2)

野間博美(矢野経済研究所 主席研究員)

2013-04-23 07:30

POSソフトウェア、スマートデバイス市場の台頭

 また、従来のPOS専用機は大型チェーン店や専門店を中心に普及しているが、一方で中小規模店を中心に新たなソリューションが提案されつつあり、普及の兆しを見せつつある。

 POSメーカー各社が提供するPOSターミナルの過度なスペックの結果、本来POS機能を必要としながらも導入に踏み切れない中小規模のユーザー層も多い。こういったニーズの受け皿となるのが、簡易なPOSターミナル(汎用のPCやソフトを積まない安価POS専用PCなど)と、POSソフトウェアを組み合わせたシステムである。

 こうした市場においても既にPOS需要は飽和状態に達しているという見解もあるが、販売管理だけでなく、顧客の分析、売り上げの分析、顧客の管理などという小売業にとって、販売の促進につながるような機能を付加することで、今後もユーザー企業において普及が進む可能性が高い。

 簡易なPOSターミナルとしてタブレットを活用しようという動きが、従来の市場の脅威になる可能性がある。特に、店頭に置く端末にもファッション性を重視するアパレルや宝飾・アクセサリー、ヘアーサロン、飲食業などの分野においては、ニーズが高まることは間違いない。

 現在さまざまなソリューションベンダーが、スマートデバイスをPOS端末に活用しようという動きを見せつつある。システムの基本はクラウドベースであり、安価な端末を採用することで、POSの小規模店への導入の障壁を引き下げるべく積極的な展開が見られている。

 また、一方のPOS専用機メーカーにおいても積極的にこういった動きを取り込んで、店頭の活性化、あるいは売り上げ拡大に結びつけようという狙いも同時にもたれている。

 いずれにせよ、タブレットやスマートフォンなどのスマートデバイスが、これから何らかの形で、店頭の景色を大きく変えていくことは間違いないだろう。

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