予測を超えてリアルタイムへ--変わるサプライチェーンマネジメントをSAPに聞く - (page 2)

大川淳 怒賀新也 (編集部)

2013-05-01 14:01

--新たな時代に対応するための、SAPのSCMとは、どのようなものか?

 SAPのSCMソリューションには3つの柱がある。1つは営業活動と業務で明確な指針を示すことだ。需要と供給だけでなく収益を上げるため、利益率など財務データも組み込んでいる。また顧客第一の姿勢を固め在庫管理、最適化も重視している。

 2つ目は、実質的な要求に基づいたSCMということだ。どれだけのニーズがあるのか高い粒度で把握する。市場からのシグナル、ニーズに正確に応えるような行動が必要になる。欠品が発生しないような発注が求められる。生産計画はネットワークで制御しなければならない。そのための軸となるのが「SAP Advanced Planner and Optimizer」(SAP APO)だ。顧客がリアルタイムに意思決定できるよう支援し、サプライチェーン全体のネットワークを最適化するツールだ。

 3つ目は物流管理と注文の統合である。当社は輸送や倉庫を管理するソリューションを提供している。商品を出荷する製造業だけでなく流通業も支援できる。どこに商品があるのかということを追跡するだけでなく、どの部品がどの製品に使われているかというような点も捕捉できる包括的なSCMだ。SAPのSCMは新たなビジネスモデルを構築し、革新しようと考えている企業の期待に応えることが可能だ。SAP APOは、需要を高速に正しく反映することが可能なサプライチェーンを実現させるため提供している。

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