クラウドを利用したクリエイティブワークフローの革新
そして「クラウドを利用した、クリエイティブワークフローの革新」については、一点の曇りもなく期待している。
Creative Cloudに登録することで利用できる20Gバイトの無料クラウドストレージは、あらゆる場所で、あらゆる人とのコラボレーション作業を可能とする。
そのストレージに保存されたファイルは変更履歴が自動的に保持され(しかも、過去バージョンについては使用領域としてはカウントされない)、IllustratorやPhotoShop形式のファイルをブラウザ上でプレビューすることもできる。
Creative Cloudがクリエイティブのワークフローを革新する。CCアプリによって、コラボレーションしながらクリエイティブな作品を作り上げ、Behanceによってコミュニティー形成・ポートフォリオ構築・世界に向けた公開を行える。
最近Dropboxなどを通じて人と協業することも非常に多いので、クラウドを通じたコラボレーションの便利さは身にしみて感じている。ツールがそれを全面的にサポートするというのは、想像するだけでも便利なのは間違いない。
また、デザイナーの方と協業する際、ファイルのバージョンをどう管理するかは頭の痛い問題であった。筆者としては「Git」を使いたいのだが、もともと「ソースコード」の履歴管理として発展してきたバージョン管理システムが、デザイナーにとっては受け入れにくいものであることも分かってきた。Creative Cloudのバージョン管理が、プロジェクトのアセット管理に関する問題をすべて解決できるとも思わないが、少なくともその一助となる事は間違いなさそうだ。