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セキュリティの懸念高まる産業用制御機器

有望な若者がなぜ悪質なハッカーになるのか - (page 2)

Michael Kassner (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2013-05-15 07:30

 ハッカーの入門と成熟の段階については、ほとんど研究が行われていなかったことから、この研究者チームは、6人の若く才能のあるコンピュータハッカーを対象として調査を行い、才能を持つ人が将来有望なキャリアではなく、犯罪的なライフスタイルを選んでしまう理由について、示唆を得ようとした。

ハッカーへの過程

 では、各段階で何が起こるのかを見てみよう(以下は研究者たちが論文で説明した内容を私が要約したものだ)。

入門

  • 幼い頃のコンピュータに対する興味。研究者チームは、調査対象者のうち1人を除く全員が、幼い頃にコンピュータに興味を持ったことを発見した。
  • 純真な動機。調査対象者はコンピュータについてもっと知り、オンラインで多くのことを体験したいと望んだ。調査対象者はこのために、既存のソフトウェアを修正したり、ネットワークの制約を克服する必要があった。

成長

  • 矯正されない。6人の調査対象者がすべてが、よい成績を取る能力を持っていたが、それに興味を持たず、ハッキングスキルの習得に時間を割くことを優先した。
  • 穴だらけのセキュリティ。研究チームは、あえてコンピュータやネットワークが安全ではないことに言及した。これは、調査対象者たちが大した障害にぶつからなかったことを意味する。
  • 学校による黙認。これは微妙な問題のように思える。間違いを避けるため、研究者たちの表現をそのまま引用しよう。「学校のコンピュータ管理者すべてがハッキングに無関心というわけではないことは明らかだが、調査結果は、調査対象の学生ハッカーたちが大抵、ハッキング行為が露呈した後も関係を修復し、罰を免れることができたことを示している」。つまり、ハッキングに対する懲罰はなかったということだ。

成熟

  • ほかのハッカーと関係を持つ。もし分からないことがあれば、私は専門家に質問する。車輪をまた発明するのが無駄であるように、ハッカーたちも他の人に質問するのだ。
  • 倫理観の変化。この問題は定量化が難しく、答えを得ることは難しかったはずだ。すべての調査対象者が、自分は正しいことと間違っていることの違いを知っており、その一線は越えなかったと考えている。ただし、調査対象者たちは、自分の生き残りのためや、正義のためであればその一線を越えるかもしれないと認めている。

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