全日本空輸(ANA)が1万1000台におよぶデスクトップ仮想化サービスを導入した。デバイスコミュニケーションツールの多様化、クラウドサービスの拡充を背景に、2011年から働き方の改革と生産性向上によって、IT活用による「ワークライフバランス」の実現を目指しており、その一環として実施する。
システムを提供した新日鉄住金ソリューションズ、シトリックス・システムズ・ジャパン、ネットアップの3社が5月21日に発表した。
ANAは、仮想デスクトップシステムの導入により、デバイスに縛られない職場をつくり、ワークライフバランスの実現を目指す。具体的には、そのために利用するIT環境の運用効率化、セキュリティ強化、コスト削減、職場のイノベーション推進などの効果を見込む。今後、仮想デスクトップの活用により、BYODの取り組みを安全性を確保しながら進めていく考えだ。
導入したのは、新日鉄住金ソリューションズのデスクトップ仮想化サービス「M3DaaS@absonne」。これは新日鉄住金ソリューションズのIaaS「absonne」上で、シトリックスのデスクトップ仮想化ソリューション「Citrix XenDesktop」を稼動させるもの。ストレージには、ネットアップの「NetApp FASシステム」を採用した。