NRIセキュア、アクセス制御管理ツール新版--数千台のサーバにも対応

田中好伸 (編集部)

2013-05-21 18:29

 NRIセキュアテクノロジーズは5月20日、アクセス制御管理ツールの新版「SecureCube / Access Check Version 4.1」を開発したと発表した。8月から販売する。

 新版では拡張性を向上させて、管理対象サーバが数千台でも対応できるようになった。従来の正副2台のサーバ構成から、情報管理機能とアクセス中継機能という2つのコンポーネントに分離した機能別構成にした。スケールアウトが容易になるというメリットがある。

 対応プロトコルの機能も拡張した。「Oracle SQL *Plus」でのデータベースへのアクセス制御、ログ取得が可能になった。ファイル共有サービスプロトコルであるCIFSでのファイル共有中継機能も刷新した。エンドユーザーが利用したいサーバのアカウントを指定できるようにもなっている。

 TELNETやSSH、RDP、SCP、SFTP、FTP、CIFS、HTTP(S)といった標準プロトコル以外でアクセス制御可能だったTCPプロトコルでは、標準プロトコルと同様に、ユーザーIDでの認証できるようになった。

 これまでのアクセス制御は、プロトコルやユーザー情報、システム分類などのそれぞれに対して設定する必要があった。新版では、これらの定義をアクセスポリシーにまとめて、アクセス制御の管理が容易になったと説明している。

 新版では、管理対象のサーバにアクセスする際に、複数の承認者の設定を必要とする業務フローにも対応するようになっている。外部連携機能を強化することで、SecureCube / Access Check上で外部のワークフローシステムの申請情報とアクセスログを突き合わせられるようになり、監査業務の効率化につながるとメリットを説明している。


SecureCube / Access Checkのシステム構成

 ライセンスは管理対象サーバの数で決められる。税別の最小構成価格は290万円、年間保守費はライセンスの20%。既存のユーザー企業からの相談を同日から受け付けている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]