オープンスタンダード戦略に基づき、仮想マシンやネットワーク構成などからなるクラウド基盤であるIaaSの管理にOpenStackテクノロジを採用。その上位層であるアプリケーション基盤、つまりPaaSは標準規格のひとつであるTOSCAに準拠している。
TOSCAに対応したPaaSがIaaSのインターフェースを呼び出し、クラウドアプリケーションを管理し、迅速かつ柔軟なクラウド環境の構築や管理はもとより、クラウド上で稼働するアプリケーションの可搬性を確保し、さまざまなクラウド間の連携や移行を容易にする。
クラウド環境の構築や管理を自動化するオーケストレーション機能を実装し、これをより容易に活用するためのセルフサービスポータルを提供する。ポータル画面上で必要なリソース、ワークロード、サービスなど資源要素のイメージアイコンを組み合わせる直感的な作業のみで、構成の作成、利用に向けての準備や設定(プロビジョニング)などの作業を自動で行い、クラウド基盤を迅速に構築する。
クラウド基盤の資源管理に必要な承認ワークフローも同様に、ポータル画面からアイコン化された必要な要素を組み合わせる作業のみで作成、自動化できる。クラウド環境をさらに容易かつ迅速に導入するために、あらかじめ必要な構成や設定情報を組み合わせた自動化パッケージも複数用意されている。
作成したクラウドの構成や設定の情報は、セルフサービスポータル上で、IaaS部分の情報群である仮想イメージ、PaaS部分の情報群である仮想パターンとしてカタログ化し、管理できる。仮想イメージと仮想パターンは、単体および複数の仮想イメージと仮想パターンを組み合わせた自動化パッケージとして展開することで、ほかのクラウドとの共有やクラウド環境の連携、複製、拡大などを容易に行う。
販売促進策として、イベントなどでターゲットとなる顧客への需要喚起を促進し、ハンズオンセミナー、テクニカル・セールストレーニングなど実際に触れて製品を知ってもらう場を増やしていく戦略だ。